川越まつりの小江戸を歩く
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Vol.26

江戸時代から受け継がれる
川越まつりの小江戸を歩く

撮影:中村香奈子・小松正樹 表紙写真:小松正樹 撮影場所:川越市内

川越まつりの小江戸を歩く

発行:2022年09月

江戸時代から受け継がれる
川越まつりの小江戸を歩く


川越まつり(川越氷川祭の山車行事)
2022年 10月15日㊏—16日㊐ 開催

毎年10月の第3日曜日とその前日に開催される「川越まつり」は、川越総鎮守氷川神社の「例大祭」と直後に行われる「神幸祭」、そして絢爛豪華な山車の巡行からなる、川越最大の祭事です。

 慶安元年(1648)、川越藩主・松平伊豆守信綱が川越氷川神社に神輿、獅子頭、太鼓などを寄進し、神幸行列を奨励したことから始まり、やがて神輿の後を氏子各町の踊り屋台や練り物が随行するようになったことが起源とされ、川越独自の特色を取り入れながら現在まで発展してきました。

 新型コロナウイルス感染症の影響で開催が中止されていましたが、市制施行100周年を迎える今年は開催が決定。川越の一年で最も賑わう二日間がいよいよ帰ってきます。

各町の山車が町内を巡行し祭りを盛り上げる

「川越まつり」は川越氷川神社で行われる「神幸祭」から始まります。今年はルートが延長され、連雀町の交差点まで巡行。その後、川越市役所前を通り川越氷川神社へと、二時間ほどかけて還御する予定です。

 迫力ある山車が通る姿は見る人に祭りの始まりを知らせ、町内ごとに揃えた着物に股引き、草履を着用した人々と絢爛豪華な山車が大行列を作り、賑やかに祭囃子を奏でながら、大人も子どもも一緒になって蔵造りの街を練り歩き、二日間に渡り開催される「川越まつり」を盛り上げていきます。

色鮮やかな着物を身につけた
手古舞たちが祭りの行列を彩ります。

街を行く山車曳行の姿は、
町内ごとに異なるこだわりを見せます。

明かりが灯り街の風景は昼と異なる雰囲気に

夜になると祭りの雰囲気はガラリと変わり、幻想的な風景を見せます。
提灯に明かりが灯された山車は暗闇で色鮮やかに照らされ、よりいっそう迫力のある姿で町内を巡行。

川越の街は、笛、太鼓、鉦、踊りによる賑やかなお囃子の音色に包まれ、見る人に驚きと感動を与えてくれます。
歴史ある小江戸川越の風物詩「川越まつり」は、この先も代々受け継がれていく、川越を代表する祭事です。

天狐や獅子、オカメなどのお面をつけて屋台で踊りを披露します。

「川越市市制施行100周年会議」企画
川越まつりの動画をご視聴いただけます!

YouTubeチャンネル「koedonokotoコエドノコト」では、
川越まつりの歴史をナレーション付きで紹介しています。
川越まつりを訪れる前に是非一度ご覧ください。

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川越の祭りと文化を支える人たち


伝統の手書き提灯が祭りを彩る
土屋潤一
一力齋 津知屋  十二代目

夕暮れ時になると明かりが灯され、祭りの雰囲気をより一層引き立たせる提灯の文字は、老舗提灯店「一力齋 津知屋」の十二代目・土屋潤一さんにより、一つ一つ丁寧に手書きで書かれます。

黒い文字を書く際はあえて墨を使い、亜麻仁油で油引きすることで防水加工を施す味わい深い提灯は、川越まつりに欠かせません。

一力齋 津知屋
川越市大手町2-4  049-222-1053

伝統織物を着て祭りを楽しむ
笠間美寛
呉服笠間  四代目

木綿でありながら絹のような風合いと粋な縦縞が特徴の川越唐桟。「呉服笠間」の四代目・笠間美寛さんは川越唐桟の魅力を現代に伝える1人で、川越の伝統織物を周知するため日々尽力しています。

普段着からよそ行きまで、幅広い着こなしを楽しめる川越唐桟を身につけて、祭りで賑わう川越のまちを歩きませんか?

呉服笠間
川越市仲町5-10  049-222-1518

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※新型コロナウイルス感染症の感染状況を考慮し、今年は開催概要をやや変更しております。
また、今後の感染状況によって内容が変更となる場合がございます。