

パソコンやスマホを開けば
なんでもできるこの時代。
そんな便利な世の中だからこそ、
もう一度自分の手で繰る本や、
文字の重みを感じてみませんか?
表紙:文星舎 / 写真:中村香奈子 井上唯 / 編集:櫻井理恵 / デザイン:吉野博之
文字と紙の手触りを感じて。
文字と紙の手触りを感じて。 小江戸川越で体験する
パソコンやスマホを開けばなんでもできるこの時代。
そんな便利な世の中だからこそ、
もう一度自分の手で繰る本や、文字の重みを感じてみませんか?


デジタルデトックス、
してみよう。
いつからか、文字を書かなくなっていた。いつからか、本を捲らなくなっていた。全てが小さな画面の中で完結できる、便利な日常。だけど、そんなデジタルの道具は、画面が消えてしまえば、もうそこには何も存在しない。紙でできた本や文具の存在感、そこに書きつける文字、そして紡がれる物語。ずっと培われてきた日本の技術や伝統に触れながら、ちょっと手がかかる素敵な工作の時間を過ごしてみませんか?

文字の重さを感じてみる。
ずっと昔のこと。本を作るとき、文章は「活字」と呼ばれる
鉛でできた文字を、一文字ずつ組んで作られていた。

活版印刷の発祥には諸説ありますが、東洋で11世紀に生まれたという説が一般的です。西洋では14世紀に発明され、それまで主流だった木版や写本に変わり普及していきました。
日本に活版印刷の技術が伝わったのは、16世紀頃。その後、明治期に定着すると、日本語の活字の鋳造が行われ、1970年代に写植などが開発されるまで印刷技術の主流でした。
デジタルでの情報伝達が多くなった現代。
そんな時代にも、紙の手触りや文字の重さは私たちに変わらない大切な何かを伝えてくれるような気がします。

日本語の美しい組版
活版印刷に用いられる「活字」と呼ばれる文字を、ルールに従ってさまざまな書体や大きさを使い分けて組みます。漢字やひらがな、カタカナのある日本語の組版は、大変難しいと言われています。

味わい深い活版印刷機
組み上がった活字をセットし、圧をかけてハンコのように紙に転写するのが活版印刷。1色しか印刷できません。紙の凹みやインキの滲みが、懐かしい雰囲気を醸し出します。
自然の中から生み出された
伝統技術
日本の技術と知恵が詰まった和紙と和本。
その耐久性には世界が注目しています。

古来より日本各地で生産されてきた和紙。酸化せず、劣化しない高い耐久性を持っていることが特徴です。手漉きの和紙は、作家や土地の特徴が現れる特別な1枚。雁皮や楮が原料として使用され、軽くて丈夫な上に、油との相性が良いので、墨で書けば繊維に成分が浸透して水に流れにくいといった特性があります。
そんな和紙を使った和綴製本があったからこそ、日本にははるか昔の書物が残り当時の人々の生活や地域の成り立ち そして文化について 、現代の私たちも知ることができるのです。

活版と和綴の店、
文星舎


[本格和綴体験]帖–KAKIMONO–(予約制)
A5サイズまたはA6サイズが選べます。
所要時間:約1時間半
4,400円(税込)
※活版印刷体験、お菓子付き

[かんたん ! ]和綴体験(予約不要)
所要時間:約20分
1,650円(税込)
※活版印刷体験、お菓子付き

いつものください! column
地元の人が通う名店をご紹介!

絶対行きたい、
イタリアン
大正浪漫夢通りにあるイタリアン。パスタが美味しいと人気だが、実は地元の人たちが高確率で注文するのが「温野菜の焦がしアンチョビソースがけ」。野菜の歯応えと焦がしアンチョビの風味に、虜になる人が続出 ! 必食の逸品です。


老舗うどん屋さんの
新メニューを味わいたい !
菓子屋横丁近くのうどん店、岡野屋では、この春新しく「いもめん」が発売されました ! さつまいもの粉を練り込んだしっかりした歯ごたえのうどんに大満足。噛んでいるとほんのりさつまいもの優しい味わいを感じられます。

岡野屋
川越市元町2-7-4
049-222-3042