第八十五銀行の時代から
私たちのまちとともにあった
川越のランドマークが、新たな拠点として
生まれ変わりました。
表紙:りそな コエドテラス(撮影:株式会社ケノンソフト)/ 写真:広川泰士 広川智基 / 編集:櫻井理恵 / デザイン:吉野博之
おかえりなさい、川越のシンボル
2024年5月、私たちが見慣れたブルーグリーンのドームの建物に新たなあかりが灯りました。第八十五銀行時代から100年以上にわたって川越の歴史を見てきたこの建物が、インキュベーションを主とし、新たな産業創出を目指す起業家を総合的にバックアップする施設として生まれ変わりました。今回、耐震補強も施された建物は、大正7年に建てられた保岡勝也によるルネサンス様式の意匠を受け継ぎ、旧頭取室の公開や金庫室を利用したギャラリー展示なども大きな見どころです。
そして1階では、埼玉のおいしい食材を扱ったジェラートショップやピッツェリア、セレクトショップが、2階では本格的なイタリアンを楽しむこともできるようになりました。
さまざまなコンテンツを通して、次の未来を創造していく新しい場。ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。
りそな コエドテラス
川越市幸町4-1 施設詳細はHPをご確認ください
旧第八十五銀行の面影
川越の豪商らの尽力により、明治11年に県内初の国立銀行として開業した「第八十五国立銀行」は、その後の法律によって「第八十五銀行」となり、現在の建物は大正7年に本店本館として建てられました。銀行の頭取は、今も続く和菓子屋「龜屋」の当主・山崎嘉七などが務め、地域経済に大きな貢献をしてきました。設計は東京丸の内などの建築を手がけた保岡勝也によるもの。ルネサンス様式の建築は当時川越で一番高い建物でした。
その後、複数の銀行の合併が繰り返され、昭和18年に埼玉銀行となりました。そして平成4年には協和銀行と合併して朝日銀行に、平成14年には大和銀行と合併してりそな銀行・埼玉りそな銀行となり、今に至ります。
(資料提供:川越市立博物館)
Incubation
次の100年を支える人へ ――
産業創出・育成支援のプラットフォーム
コワーキングスペース、会議室利用のほか、商談会や展示会の開催、テストマーケティングやシェアキッチンの利用も。産業創出や育成支援のプラットフォームとしてご利用いただけます。フロアにはりそなグループ社員が常駐。ビジネスコンテストなどのイベント開催も行います。
Gourmet
地域の魅力を伝える
埼玉のブランディング拠点
りそな コエドテラスには埼玉食材を中心としたこだわりのレストランやショップが充実しています。1階のピッツェリア、ジェラートショップでも使用されるのは埼玉食材がメイン。2階のイタリアンでは本格的なコースと併設のバーも楽しめます。