世界に名を馳せる秩父のベンチャーウイスキーと
川越のコエドビール。秩父にあるベンチャーウイスキーの蒸留所で、
二人の社長に埼玉県の銘酒事情を伺いました。


あくと いちろう
肥土 伊知郎
株式会社ベンチャーウイスキー
代表取締役社長


あさぎり しげはる
朝霧 重治
株式会社協同商事
代表取締役社長
―いつからこの事業を始めましたか?
肥土伊知郎さん(以下、肥土)二〇〇四年に秩父でこの蒸留所を立ち上げました。当初は父が残してくれたウイスキーを基に、イチローズモルトという名前で発売を始めたのがスタートです。
朝霧重治さん(以下、朝霧)私達は二〇〇六年に、COEDOとしてリブランディングしました。ちょうど肥土さんと同じくらいの時期に事業を始めていますね。


―製品にはそれぞれの地域が深く関わっているそうですね。
肥土 イチローズモルトでは、樽を置くほとんどの倉庫の床を、秩父の土そのままにしています。この土地の気候がウイスキーの製造には必要な要素です。何年もかけて製品になりますので、この土地に育てられているといった感覚でしょうか。
朝霧 COEDOでは、さつまいもを原料とした「紅赤-Beniaka-」を発売していますが、当社はもともと農業に関する事業が大元。川越周辺では、伝統的な落ち葉堆肥農法が今も根付いており、そういった武蔵野の台地の恵みを活用させていただいています。
―お二人がおすすめする秩父、川越の魅力的なところを教えてください!
肥土 秩父では、秩父神社で毎年2月にウイスキー祭を行っています。世界中から愛好家が集って、みんなでウイスキーを楽しみます。秩父は歴史深いまちですが、こういった新しい取り組みもぜひ楽しんでもらいたいと思います。
朝霧 私たちは川越で醸造所が併設されたレストランも営んでいます。そこでは、ビールに合うお食事とのペアリングをご提案しています。地元のものをいただきながら、気軽にクラフトビール文化に親しんでいただければうれしいです!
―ありがとうございました!

HighlanderInnChichibu
ハイランダーイン秩父
英国本店のパブスタイルをそのまま受け継ぐお店は、古民家を改装して雰囲気抜群。イチローズモルトの飲み比べセットがおすすめです。
秩父鉄道「御花畑駅」より徒歩約4分
COEDOBREWERYTHERESTAURANT
コエドブルワリーザレストラン
コエドビール特別醸造用のタンクが併設されたレストラン。ここでしか飲めない種類も!スタイリッシュな中華料理とのペアリングが楽しめます。
JR川越駅より徒歩約3分
